ここ10年のLinuxディストリビューション界隈ではCentOSやRedHatを上回る人気を獲得したUbuntu系Linuxディストリビューションが最も支持されるLinuxディストリビューションだった(当然Androidを抜けばの話)。

しかしながらここ1年2年の間にUbuntu系Linuxの人気に陰りが見え始め、ManjaroMX LinuxなるLinuxディストリビューションが支持される様相となってきている

MX LinuxはDebianをベースとしたLinuxディストリビューションで、デフォルトのデスクトップ環境はXfce、システム要件は32bitと64bit双方に対応し、最低i486インテルまたはAMDプロセッサ、512MBのワーキングメモリ、5GBのストレージ。

推奨要件には2GBのワーキングメモリ、独立されたGPUと記されているが、最低要件を見れば15年前のマシンでも安心して使えるのがわかる。

ManjaroはなんとArch LinuxをベースとしたLinuxディストリビューションだ。Arch Linuxと言えばローリングリリースの方針で最新と引き換えに不安定さを避けきれないパワーユーザのためのLinuxディストリビューションという印象が強い。

Manjaroは独自のローリングリリース方針を取っており、Arch Linuxコミュニティがリリースしたパッケージを独自に審査し、安定していればリリースするという方針を取っていて安定しているArch Linuxとして支持されているようだ。

Manjaroの推奨要件は1Ghzプロセッサ、1GBのワーキングメモリ、30GBのストレージ、HDグラフィックスに対応したGPUとMX Linuxと比較するとなかなかなモダンな性能を求めてくる。5年前のマシンなら問題なく動くだろう。

というわけでこのストーリーではUbuntu人気の陰りについて語る場所としたい。

とは言ってもUbuntuはまだまだ人気だけれどねw

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  • 多様性という観点から見ればUbuntu開発の中心となっているCanonicalの方針は悪くない。 http://www3.coara.or.jp/~keizou_w/2018/05/12/cjh276i8z000vx1azjn2ayhasdordle/

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    • サーバーとしての用いる場合だとまたランキングが変わってきそうですね。私もクライアントは最新のソフトウェアが使えるManjaroに乗り換えましたが、サーバーはUbuntuのままです。

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      • @zyun サーバ人気は依然として高いですねぇ

        ただコレは過去に見た流れなんですよね

        最新を追い掛けるギークのデスクトップって一時期Fedora(もしくはCentOS)だっだんですよ

        安定を求めてるギークはDebianか、DebianベースのKNOPPIXあたりを使っていた

        そしてFedoraデスクトップの人気が落ちて「まぁまだRedHatはサーバで人気だから」と言われてたわけです

        でも現状を見るとサーバはUbuntuになっちゃいましたよね?そういう点から「サーバで人気だから」とあぐらをかいてると気付けば別のディストリに置き換わってるということも無くはないっす

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      • @keizou モダンな性能を求められているためライトユーザが見切りをつけつつあるというのも想像に難しくない。

        現在最新の安定版Ubuntu 19.04のシステム要件は2GHzのプロセッサに2GBのワーキングメモリ、25GBのストレージ、HDグラフィックスに対応したGPUだ。

        しかも「HDグラフィックスに対応したGPU」には落とし穴があって、HDグラフィックスの"OpenGLが動く"GPUのことだ。

        5年10年前のマシンだとnVidiaがまだまだ元気で、DirectXはバリバリ動くもののOpenGLは申し訳程度の性能しか発揮できないGPUが一杯あった。

        HDグラフィックスの"DirectXがそこそこ動く"GPUを使っているユーザは「あれ?重くない?俺のGPUはHDに対応してるんだけど???」となるわけだ。

        だいたいGnomeデスクトップのせいではあるんだけどUbuntuが重いと言われてしまうのは当然の流れではある。

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        • @keizou 現在少しずつ支持を集めているManjaroやMX Linuxは次世代パッケージ管理システムをデフォルトでサポートしていない。

          これはユーザビリティやシステムの安定性、セキュリティの観点からするとモダンな取り組みをしているとは言えず、Ubuntuに一日の長がある。

          ただ、問題はManjaroやMX Linuxを利用するライトユーザが次世代パッケージ管理システムの利点を理解しにくい点だ。情報技術者やギークのようなパワーユーザならばターミナルをバリバリ叩くだろうがライトユーザはそういかない。

          Canonicalはライトユーザにシステムの裏側を意識させず半ば強制的にSnapへ置き換えていっているが、ライトユーザをもターゲットに吹くメル他のLinuxディストリビューションはそういった思い切りの良さが足りないのではないかと思わざる得ない。

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          • @keizou まぁ一番の理由はUbuntuコミュニティがモダンな性能をマシンに求めている上に32bitを切る方向性にあるというのがユーザが見切りをつけ始めている要因の1つなんじゃないかな?というのは多分Linuxディストリビューションに興味を持ってる人々が考えると思う

            「今後の32bitサポートの行方(2019年2月バージョン)」の項
            https://gihyo.jp/admin/clip/01/ubuntu-topics/201902/22

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            • @keizou 技術者目線でUbuntuが見切りをつけられる可能性があると言えば「Canonical独自方針取りすぎ」問題だろう

              多様性という観点から見ればUbuntu開発の中心となっているCanonicalの方針は悪くない。

              ただ、現在幅広く使われているUbuntuが独自方針を取れば別の観点を取ると「巨人がその規模を持って独自方針を押し付けてきている。MicrosoftやApple、Oracleなどと何も変わらない」わけだ。

              次世代ディスプレイサーバ「Mir」、次世代パッケージ管理システム「Snappy(Snap)」、分散バージョン管理システム「Bazaar」など、たびたびCanonicalの独自方針はLinuxコミュニティで紛糾してきた。

              特にサーバ用途などで安定性を求める需要からすると独自方針は不安を感じざる得ない。

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              • @keizou ただSnappy(Snap)については少し擁護したい。

                何故なら「次世代パッケージ管理システムはまだまだ普及の兆しすら見えない」から。

                http://www3.coara.or.jp/~keizou_w/2018/05/12/cjh276i8z000vx1azjn2ayhas/

                ボクは過去に次世代パッケージ管理システムへ注目して上記のエントリを書いては居たのだけれど、日本語での情報(英語情報でもそうだけど)は依然として少ない。

                Canonicalは現在積極的にUbuntuへプリインストールされているアプリを(半ば強制的に)Snapパッケージへ置き換えて居るけれど、この方針についても非難はあるがボク個人としてはCanonicalのこの方針は支持したい。

                セキュリティの兼ね合いから行ってもセキュアな次世代パッケージ管理システムの普及は急がなければならないと感じている。

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